カメの病気、症状、正しい飼い方

カメは毛がないので脱毛せず、めったに鳴かないので(くしゃみのような声を出すことがあります)、周囲に迷惑をかけません。世話も難しくないことから、小さな子供でも世話することができます。ユーモラスな動きから人気のあるペットです。

このような症状が見られたら要注意

カメの病気の兆候は、活発に動かなくなり、食欲がなくなってきます。食べる量が減って不調が続くとやがて体重が軽くなり、甲羅が柔らかくなって、首をひっこめたまま動かなくなってしまいます。

毎日、様子を見ていないとなかなか判別しにくいので、何かいつもと違うと思ったときには症状が進んでいる可能性もあります。そんな時には、当院までお越しください。

飼い方

水中で生活するカメと陸上で生活するカメでは飼い方が違うので注意が必要です。

水中で生活するカメ

泳ぎ回れる大きさの水槽を用意し、日光浴ができる陸場を設置します。大きめの石を入れてもよいですし、市販のプラスチック製陸場でもかまいません。また、水槽には金網でフタをしておいたほうがよいでしょう。

エサやフンで水が汚れやすいので、ろ過装置を取り付けます。また、寒さには弱いので、熱帯魚用のヒーターを利用して水温を下げないようにしましょう。

陸上で生活するカメ

陸ガメは、複数で生活することはないので、ひとつの水槽には1匹にします。寒さには弱いのでフタをして暖かい空気が逃げないようにし、ヒーターも設置します。

床には、ヤシ殼土、川砂、バークチップなどを敷き詰めます。カメによっては、素焼きの植木鉢などを置いて隠れる場所がある方がストレスを感じないようです。

食事について

カメは野菜や肉など、いろいろなものを食べます。ほとんどなんでも口にするのですが、栄養が偏ったり、必要な栄養素が足りなくなったりするので、よく考えて食事を与えるようにします。

カメの種類によっても違ってくるので、配合飼料であればいいというわけではありません。山田獣医科病院では、カメの飼育指導も行っていますので、ご相談ください。

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トカゲの病気、症状、正しい飼い方

1人暮らしでも飼いやすいとして人気が出てきているトカゲ。しかし、具合の変化が表情から読めないので、体調不良などを見落としてしまいます。飼い主様の観察が重要なポイントです。

このような症状が見られたら要注意

グリーンイグアナ

日光や紫外線に当たらないと骨の形成に悪影響が出てきます。できるだけ日光浴をさせてあげてください。難しい場合は、爬虫類用の紫外線ランプを設置します。ランプが離れていると意味がないので、ランプの近くでトカゲが休めるように設置します。

ヒョウモントカゲモドキ

空気が乾燥していると、脱皮不全を起こすことがあります。常に湿っている必要はありませんが、乾燥しやすい冬場の脱皮時期には湿度を保てるように湿った場所を作ってあげましょう。

フトアゴヒゲトカゲ

室温が低いと、体温低下によって消化不良になります。本来、気温の高い地域に生息するトカゲなので、ヒーターで温める必要があります。下痢が治らない場合は寄生虫の疑いがありますので、定期的に動物病院で検査を受けるといいでしょう。

飼い方

トカゲの種類によって生息環境が大きく異なります。それに合わせた飼育環境を整えましょう。

地上で生息するトカゲ

這い回るので床の広い水槽を用意します。板を敷いて、砂利や石、カワラ、素焼きの植木鉢などを入れて隠れる場所を作ります。水を張った浅い皿で湿度を保てるようにします。逃げないように金網のフタをすることを忘れずに。

木の上で生息するトカゲ

上下に動き回るので、高さのあるケージを用意します。葉のついた大きな木を入れて、自由に登れるようにします。水分は葉についた水滴などで補給するので生きた植物を入れるようにしてください。

ヤモリ

登ることができるようにタテに長いケージを用意し、板で囲みます。日光を嫌うので、できるだけ暗い環境を作ることが大切です。隠れることができるように、板や箱をケージの中に入れておきます。

食事について

ほとんどのトカゲがコオロギやミールワームといった生きた昆虫を与えることになります。グリーンイグアナは草食なので野菜や野草を与えます。大型のトカゲでは、マウスや鶏肉などを食べるものもいます。

同じエサばかりでは、栄養の偏りが起きてしまいます。山田獣医科病院では、トカゲの飼育指導も行っていますので、迷った場合は遠慮なくご相談ください。

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ヘビの病気、症状、正しい飼い方

ヘビは熱烈なファンがいるペットです。飼っている人が少ないこともあって、ヘビを診療できる動物病院も少ないのが実情です。お困りのことがあれば、山田獣医科病院にまでご相談ください。

このような症状が見られたら要注意

ヘビは、活発に動かないので健康状態が分かりにくい動物です。脱皮が健康のバロメーターになるので、「しっかりと尻尾の先まで脱皮できているか」、「定期的に脱皮を繰り返しているか」を確認してみましょう。カレンダーに脱皮の日付やエサの食べ具合を記録することで、体調不良を知ることができます。

飼い方

ヘビは小さな隙間があれば逃げ出してしまうので、ぴったりと閉じることのできるヘビ用のケージを用意してください。ヒーターや電球で温度を24度から28度程度に保てるようにします。飲み水だけでなく、身体を湿らすために大きめの容器に水を入れておきます。

食事について

肉食で、マウス、ラット、ヒヨコなどを食べます。種類や大きさによって食べるものが違うだけでなく、給餌間隔も異なり、長期休眠中はまったく食事をしないというヘビもいます。

ヘビは種類が多く、飼育方法もあまり知られていないので、困ったときは当院までご相談ください。